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試奏日和 #005 6/7楽器屋巡り

  • minashunta
  • 2015年6月12日
  • 読了時間: 8分

ハンドクラフトばかりになっちゃっても飽きるので、一度普通の回を挟みます。

御茶ノ水の楽器街をまっすぐ、坂を降りて大きな交差点の角に立っている、

クロサワ楽器のショップです。

全体的に高級なギターを扱っていて、フロアごとにテーマが決まっています。

ゆっくりと試奏することが出来るいいお店です。

最上階にはリペアマンさんも常駐しています。

お世話になった店員さんも何人かいらっしゃって、ギターが好きで、詳しくて素敵な方が多いですよ。

ということでまず一本目。

アンプはマーシャルのJVM。

True historic。

ギブソンがまともに作ったレスポール。

見た目は綺麗なんですが...なんかちょっと迫力がない感じ。

なんでだろう。

小奇麗な印象を受けました。

たぶんこれから使われて、風合いが増していくと、いい感じになると思いマス。

でも音も調整具合も素晴らしかった。

これはひとえに店がいい、ということでしょう。

ギブソンは当たり前にこういうギターを作ってこなきゃ行けなかったし、

これからも作り続けなきゃいけないと思います。

レスポールって、本来はこういうものを想像してるよなーって音。

でもね。

"TRUE"ってなんだよ、と。

今までのヒストリックは嘘ついてたんだな?と言いたい。

今までのユーザーに対して失礼じゃないのか、と。

実際、作りも全然違います。

こっちのほうがむちゃくちゃいいです。

で、特に技術革新がどうとか...そんなことはないと思います。

時間を掛けて、惜しまずに真面目に作ったのだな、という仕上がりです。

なので別に褒めはしません。

これを同じレベルで沢山作る、ということだけは評価します。

お値段は

¥858,000-

高すぎ...と思ったけど、試奏したのが6/7で、本日6/12。

もう売れてました。

おつぎ。

57年製にしちゃ安いなーと。

普通のJrだと思って持ってみたらなんか細い…小さい??

なんと、3/4の大きさのギター。

ボディもネックも。びっくり。

なので子供にちょうどいいですね。

音はかなり本格的というか普通にビンテージとしていいです。

しかしチューニングがむちゃくちゃに狂う。笑

面白いギター弾かせてもらっちゃいました。

おねだんは¥428,000。

子供にちょうどいいサイズだけど、

子供に持たせるには高いですね〜笑

山野楽器 銀座本店

アンプはshino's。Luck 6v

Fernandesの先輩が、作っているというジャージーガール。

見た目がほんとうに素晴らしい。

でもちょっと保存状態というか...もうちょっと弦を交換したり調整をしてあげてほしい。

あまり試奏する人が居ないということはわかりますが、せっかくの高級ギターが台無しだな...と。

本当はダブルネックのモデルを試奏したかったのですが、あまりに弦が錆びすぎていて触りたくありませんでした。

あとはセッティングとして、ピックアップが高すぎました。

サウンドというより、指弾きで少しパーカッシブにコンピングすると弦にポールピースが当たってしまうという。

これがメーカー出荷状態だとしても、下げることは出来るだろうに、そういった話も一切出ず「そういものです」だそうな。

若い店員さんでしたが、もうほんと魅力半減というか台無し。

どれがオススメですか?と聞いて、どれも素晴らしいし個性があるので、どれもオススメです。

なんて言っておきながらそりゃないだろ、と。

せっかくなのでアンプについても。

素晴らしくノイズレスで、ドライブもクリーンも最高。

1chなので、VolumeとMasterで歪みを調整するんですが、もう、その幅が広いのにどこでも使える音で...。

いずれ、欲しいです。オーダーしたい。

さて、山野本店といえば、前は毎年Hervestというイベントをやっていました。

フリーダムカスタムギターリサーチとジャージー・ガールの共同イベント。

今回試奏したモデルもその時のものです。

しかし、Fender USAからクレームが入り。

フリーダムのデタッチャブルにケチが付き、ジャージー・ガール単体になり、ここ数年はもう開催すらしていません。

規模縮小なのか、フリーダムもジャージーも、山野楽器本店に新しく入るないとは多分ない、とのこと。

残念ですね。

他の楽器屋さんや、メーカーさんからも聞きましたが、Fenderのおかげでだいぶ困ってるようですね。

メーカー側も、そこのゴタゴタが進まない煽りで出荷がストップというか、入れてもらえないという状態。

ゴタゴタの内容は「スケジュールオーダー」とかそういう契約面でのこと。

年間で契約額が決まっていてで、ほしいモデルをいくつか(カスタムショップとか)は選べるけど、後のモデルは勝手に向こうから送られてくる、という。

んで「今これがほしい」と思っても、スケジュールが決まっているから発注できるのもしばらく後だし、入ってくるのはだいぶ先...という話をGibsonがJapanになった時、聞きました。

今後、Fenderがどうやって行くのかはわかりませんし、決めてる最中みたいですが。

Fenderのやり方で僕が嫌いなのは、店舗との契約を直接して、その店ではFenderに似たギターは一切売らせない、ということらしいです。

コピーモデルなんてもってのほか。

上述の、Hervestに関してもそういうことです。

前々から、締め出しのようなことをやりたがってたらしいですが、山野楽器との代理店契約を切ったおかげで顕著に出てきましたね。

ようするに、殿様商売。

この際だから言わせていただきますが、Fenderが立ち直ったのは日本のギター業界のおかげだと僕は思っています。

70年後半に、技術者が大量に離れてしまい、品質が著しく落ちた。

発売してるモデルも、迷走して、売上も下がりまくった。

と同時に、日本のコピーモデルの品質が上がっていった。

そこらへんはFender Japanが出来た経緯などを調べればわかると思います。

当時の日本の技術者がアメリカに派遣されて、技術指導をした、なんて話もあります。

それが、今はこんな状態で。

僕はレオ・フェンダーを尊敬していますし、Fenderのギターは好きですが、今のFenderのやりかたは好きになれません。

正直、ミュージシャン側からすれば、エンドースメントの可能性なども上がり、いいことが多いと思いますよ。

でも、山野楽器が代理店をやっていたおかげで、店頭に並ぶ楽器の品質は確実に守られていました。

それが、今後下がることは確実です。

ギターって客観的な目線で検品しないと、難しいんですよ。

例えば工房レベルであれば主観で検品して、厳しい基準を設けたり出来ますが、

それでもやはり楽器屋さんやユーザーさんによってはもっと上を求めたり、視点が違ったりするので。

山野の代理店業務というのは、その客観的な目線で高いレベルを設けて、

そのレベルに満たないものは自社で修理、調整していたわけです。

尚且つ、関東一円の工房に下請けで調整してもらったりということまでしていたわけで。

ちなみに、Gibsonも前はそうでした。

新品をリフレットしたり、ナットを交換したり。

そうしなきゃいけないレベルのギターが当たり前に出荷されてくるわけですね。

シリーズ「ギターの音と構造」でも話しましたが、それをちゃんと調整できる楽器屋と、そうでない楽器屋が居るわけで。

しかし、Gibsonなんかは「それが出来る楽器屋としか契約しない」ので「問題が起きるはずがない」という姿勢です。

だから、余程じゃない限り返品するなよ、ということですね。

今後、Fenderがどうやっていくのかは楽器屋に並んだギターや、お店の状況なんかを見なければわかりませんが、

ギターっていうのはメーカーだけの力で成り立っているわけじゃないということを、知っておいて頂ければ幸いです。

少なくとも、巧妙に品質が良くなったような文句を並べた広告記事を鵜呑みにすると痛い目を見ますよ、とだけ言っておきます。

弾き比べてなんぼ、です。

ロックイン山野新宿店、A館4階アコースティックギターフロア

山野本店に置いてると思ったら入荷予定なしとのことで、がっかり。

アコギがあれだけ並んでるからてっきりあると思ったのですが...。

sessionと、第一回の試奏日和で紹介したliryc搭載のハカランダtaylorを組み合わせたわけですが、まぁ素晴らしかった。

サチュレーションとコンプEQはちょっと触った程度ですがかなり効果的に使えそう。

そもそも、ボリュームとゲイン上げただけの、何も弄ってない状態で音がむちゃくちゃいい。

サイズも小さくてシンプルなので、いずれ購入することは決定。

たまたま、自分の持ってるエレガットと同じものを在庫していたのでそっちでも弾きましたがやっばよかったですね。 コンデンサを8割くらいにしても、ハウリングする様子も無し。

なんなんでしょうあれ。不思議。

もちろん電池駆動可能ということで。

これとAC-33があれば、いよいよ何処でもいい音が出せるし、大きな会場でも間違いない。

電源は9V電池で125時間駆動って..効率いいですね。。

もちろん9Vアダプターでも駆動してくれます。

サイズも小さくてシンプルで、堅牢性も高そう。

重さはちょうどいい安心感のある重さです。

いずれ、購入することは決定。3万でお釣り来るくらいですしね。

本日弾いたギターのお値段。

Gibson Custom Shop True Historic 1959 Les Paul ReissueVintage Cherry Sunburst95030)

¥858,000

Gibson Les Paul Junior Single Cut /4/Sunburst ( 57 Vintage)

¥428,000

Jersey Girl Homemade Guitars Audrey-Herb

¥734,400

合計

¥2,020,400-也.

おっ、普通の楽器屋さんに行って、3本で200万超えは割と珍しいですね。

ということで、本日も楽器屋さんに感謝。

皆さんも是非、今日紹介した楽器屋さんに遊びに行ってみてください。

臆することなく、試奏を。

おわり。

次回はまた、ハンドクラフトギターフェスに戻ります。

 
 
 

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