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試奏日和 #008 1月某日都内楽器屋巡り

  • minashunta
  • 2017年1月24日
  • 読了時間: 7分

先日、銀座と新宿で幾つか機材を弾いたので久しぶりの更新です。

楽器屋巡り自体も久しぶりでしたが、なかなかいい体験をさせて頂きました。

BOSS PW-3

まずは銀座の山野楽器にて、BOSSの気になってたワウを試奏しました。

サイズ感、堅牢性、が気に入りました。サウンドも、どちらのモードもわかりやすくて良かったです。

バイパス音は厳密にチェックは出来ませんでしたが、あまり気にならないかなと。

むしろ、大きなサポート現場などでは初段にBOSSのバッファがあるというのは、

案外と使いやすくなるような話も師匠から伺っていたので、いいかなと思います。

求められてお仕事的に使うには簡単で丈夫でサイズも良くて非常にいいだろうと。

サポート仕事をされてる方なんかはいくつか同じボードを用意する事も多いので、

そういった場合も値段等、良い設定かなと思います。個体差も少ないでしょうし。

ただ、自分のバンドなどで使うとすると、サウンドの調整が効くようなものがいい、

となると多少値が張ってもXoticのワウを買おうかなと思います。


Body:Light Ash 2p Neck:Maple 25inch Fingerboard:Rosewood P.U:Freedom hybrid HB×2


Body:Alder 2P Neck:Maple Finger Board:Rosewwod Pickups:FCGR F90 Soapbar

気になっていたFreedomのボルトオンギター。

狙いがダイレクトに伝わってくる、いいギターでした。

P-90の載ったほうが、個人的には良かったです。

以前にも書きましたが、あまりHybridHBが好みではない、というのも大きいです。

シングルにした時の音は確かに、今までのものよりいいかもしれないが、もとのハムの音があまり好みではない。

というかRRのVoodooの載ったものがとても良かったので、いっそVoodooを載せてくれたほうがいい、と言うイメージです。

自作セットネックにも同じTapControlは付けているんですが、センタークリックがあったほうが使いやすいです。

バンドマンが使うというより、サポート系でいろんな現場で使う時に痒いとこに手が届く、ようなものですね。

そういったところもあり、ギター個体の魅力を感じたのはP-90のほうでした。

歯切れもよく、粘りもあり、これならバンドマンが使うにも非常にいいなと。

ハムの方はネックが反っていて、頼んで調整してもらってもまだ反っていたので、そこも少し残念。

ネック反ってるからって試奏程度で調整頼むなんて、と思われるかもしれませんが、

そこで調整頼まないとずっと反ったままでその後に弾いたお客さんに悪い印象を与えるので。

今頼むことに寄って次以降のお客さんが買う確率は上がる、遠もいます。

お店と店員さんには正直悪いな、と思いますが、

メーカー、楽器、次に弾くお客さんにとっては、メリットは有ると思いますので。一応そういう考えのもと、です。

以前にもそんな記事を書きましたが、殆どの楽器屋に置かれているギターは試奏されないと弦交換すらされないので。

弾きづらければ調整を頼むことに対して、あまり億劫にならないでほしいです。

それなりに自分自身の審美眼も鍛えてないとただの迷惑な客でしかないですが。

次に向かいのB館3階にて。


Top...Laminated Flamed Maple, pressed arch Side & Back...Lightweight 5-ply Premium Flame Maple Neck...Mahogany Finger Board...Ebony Bridge...Ebony / Custom Designed Sadowsky Ebony Tailpiece with String Ground Back Construction...2p Neck Width At Nut...1-11/16" Scale Length...24-3/4" Tuning Machine...Original Pick Guard...Ebony Pick Up...Custom-wound Sadowsky Pickup with Black Cover Controls...1× Vloume, 1× Tone1

もろにジャズギターと言った感じのギターを一本欲しいな、と最近思い始めました。

ジャズギタリストさんが使っているギターを触らせてもらって、こういうギターじゃないとでてこないフレーズがあるな、と。思いまして。

とは言ってもあまり高い本格的なものは買いたくないし、ボディーが大きいのも嫌だなぁ...と思っていたところ。

兄弟弟子の方が使っている、ということで師匠が弾いて非常にいいと言っていたのを覚えていて、

実際にそれを見かけたので試奏してみました。

結果から言えば、だいぶやられました。欲しいです。

弾きやすく、見た目もシンプルで好み。

サウンドもとても扱いやすく、ボディの薄さが何よりいい。

こんなサイズ感でも全然、エレクトリックなジャズギターサウンドは鳴るんですね。

だいぶ自分を成長させてくれる可能性を感じさせてくれました。

が、40万オーバー。考えどころです。

フルアコについて、少し脱線しましょう。

フルアコースティックギターというと、大きく分けてラミネートでプレスしたボディなのか単板削り出しなのか、と言うところで別れます。

後者の削りだし(分厚いメイプルなどを削って薄いアーチにする)というのは、

木材もたくさん使いますし(殆ど削られちゃいますが)、加工する手間も沢山あるので、

新品で100万円~といったレベルです。

逆に前者のラミネートボディというのは昔から工場で大量生産もできるので、安く作れるわけです。

(後者もCNCルーターなどで近年は出来るようになりましたが)

サウンド的な違いは、そりゃやはりあると思いますが、使い分けと言うかサウンド的にラミネートボディーを使うメリット的なものもあるようなので、好みなのでしょう。

イメージとしては、歪ませた時はラミネートのほうが相性が良いように思います。

というか、単板削りだしのものは重いですし、もろにジャズしかやれないギターだと思ってます。

実際違う使い方をしてるギタリストはいるかと思いますが、かなり少ないはずです。

(僕自身ジャズギターに興味があまりないままここまで生きてきたので、そのあたりは詳しい方にお聞きください。)

クラフト目線で言えば、バイオリンなどは単板削りだしが圧倒的にいいとされています。

単板削りだしアーチトップフルアコースティックギターの制作はかなりバイオリンと近い部分があります。

ポイントはナマの音が重要かどうか、です。

現代においてピックアップがもともと乗っている時代だと、あまり意味が無いのかもしれません。

渡辺香津美さんが近年レコーディングでGibson L-5をマイクを立てて録った、なんて話も聞きましたが、

まぁなんというか生音が良ければそういったことにも使えるよね、と言う感じです。

バイオリン関連でこんな記事も出てきたので、参考までに。

ギター業界とはちょっと目線が違いますね。

コントラバスだとどうなのかな?などなど、気になります。

脱線終わり。

1時間弱弾いてしまったので、そのまま帰ろうかとも思ったのですが、そのまま1階上のソリッドエレキフロアへ。

そこで衝撃的な出会いが。(ちょっと大げさですが)



今剛さん、松原正樹さんの使用で有名なVarita。

5年ほど前にこの店で取り扱っていたことは知っているのですが、

上記の二名共に別ブランドでギターを出したり、ここ数年動いていないブランドだと思っていました。

実情としては通販のみで販売は継続してたそうです。

が、受注生産ということもあり、店舗で試奏できるわけでもなく完全前払いということでだいぶハードルが高かったようです。

今回国産のラインを制作するのと同時期に、新宿ロックインでまた扱いを始めたそうで、

既に年末に一度USAが入り年明け初日に売れる、などといった流れもあったそうです。

僕も含め、相当気になってる方はいたけども半分忘れられた頃に...と言ったタイミングですね。

さて、今回弾いた国産モデル、素晴らしかった。

工場生産、ではないですがOEMです。そのあたりは店舗で実際に聞いてみてください。

ネックの作り、フレットの仕上げ、調整具合、総じての引き心地。

なにしろ出音。ピックアップはKARIYAとRaw Vintageの二種類があったんですが、

店員さんオススメのKARIYAが載ったモデルを弾いたところ本当に良かった。

タップスイッチも付いていて、タップしても全ポジション物足りなさは一切なく、全てバッチリ使えるし、

サポート仕事的な部分だけではなく、バンドマンとしてもこの音をつかいたくなりました。

僕自身スタジオミュージシャン的なスーパーストラトを探し、

FreedomのHydraは20本以上個体別に弾いたりしましたが、いかんせん高すぎる。

このギターはコスパもよく、色さえ良ければローンを組んでしまいそうです。

色がどうも、水色のスパークルで好みじゃなくてですね。

アルダーの質感を活かしたシースルーがあれば、買っちゃうなぁ〜なんて話てたら、バッチリありました。。

https://www.yamano-music.co.jp/hard/userProdDetail.do?historyFlag=1&goodsCode=G000102223

3年前に新宿ロックインでCampusエレガットを買ったときには、もう吊るしのギターなんて買わない、と思ってましたが。

一日に2本も立て続けに当たりを引いてしまうあたり、新宿ロックインがいい楽器屋なのだということでまとめたいと思います。

楽器屋さんに感謝なり。


 
 
 

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