ギターの音と構造の関係#004 弦高を下げるために...
- minashunta
- 2015年6月8日
- 読了時間: 2分
前回は楽器屋さんに置いてあるギターは順反り状態で弦高が高い事がある、というところまで話しました。
さて、その状態で弾きやすくするためにはどうすればいいでしょうか。
単純にインターネットで調べて出てくる答えはきっと、弦高を下げる、ということだと思います。
弦高を下げるのに一番手っ取り早いのは、ブリッジを下げること。
少し下げて…まだ高い。
一番下げて……うーん弾きづらいけど安いギターだしこんなものなのかな。
自分が下手なだけだよね、うん。
なんて思ってるとしたら、実は大間違い。
ネックが順反りの場合、いくらブリッジを下げても弦高が高いままの場合があります。
ギターを抱えて、ネックを横から見て見ましょう。
弦高を測るときって、基本的には12フレットの頭から弦までの距離を測るのですが、12フレットというのはブリッジからナットまでのちょうど半分、真ん中なのです。
さて問題。
順反り状態で6弦12フレットで3mmの高さだとします。
そこからブリッジを何mm下げれば12フレットで2mmになってくれるでしょうか。
そう、直角三角形をイメージすればわかる通り、ちょうど倍の2mm。
それくらいなら下げれますかね。
では、12フレットで4mmのものを2mmまで下げるなら…倍の4mm。
これはちょっと厳しくなって来ますね。
それ以上となると…。。
ということで。
順反り状態でブリッジだけで弦高調整するには無理がある…ということをわかっていただけたでしょうか。
(逆に言えば、ブリッジが高いだけでそんなに弦高が上がるはずがない、とも言えます。)
「よし、楽器屋さんや工房に見てもらおう。」
という方、気づけてラッキーです。
「でも下げて対応出来ちゃったよーん。なんか前より弾きやすくなったしこれでいいか!」
という方。
実はアンラッキー。
「な……なぜ?」
という話を次回。
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