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ギターサウンドシステム、についての雑感

  • minashunta
  • 2015年8月12日
  • 読了時間: 4分

ここ数年、ギターサウンドシステム、という言葉が定着したように思う。

Free the toneといった業者から、街の楽器屋でも組んでるような店あったりするらしい。

正直自分には縁がないが、若いギタリストはやはり自分の好きなギタリストの機材は気になるものだと思う。

ボード写真集、みたいなものも多いしね。

でもああいったものは

どんな歪みを使ってるのかな?

くらいの参考程度と思っておいたほうが良い。

もちろん

しっかりとしたシールドを使ったほうが良いし(と言ってもよくわかんないものじゃなければ、3000円くらいでも別に良い)

電源周りはちゃんとしたもの(高いものじゃなくても)を使ったほうが良いし

直列であまり繋がないでABスイッチなんかを使ったほうが音痩せもくて良いし

直列につなぐなら初段にバッファーを噛ませたほうが音が良いに決まっている。

でも、最高級なものを揃える必用はなく、ある程度の知識を持った上で、

そこそこのものを揃えれば、ちゃんといい音は出る。

なので、自分で好きに組めば良い。

だが、プロのボードというのは、いい音が出ればいい、ということだけではなく。

過酷なツアーで安定して使えるかどうか、信頼性が保証できるかどうか、というところも大事だったりする。

なので、業者さんに責任をもって組んでもらうというメリットはあるのだ。

何が言いたいかというと、

あのシステムじゃないといい音がでない、というわけじゃないということをわかってもらいたい。

プロのようにツアーに出るわけじゃないのなら、無理に真似する必用は全くないのだ。

むしろ、沢山エフェクターを使うということはそれだけ故障のリスクを抱えるということ。

一回一回が大事なライブなのだから、なるべくストレスなく演奏を楽しむためには、

極力リスクを減らしたほうがいいと思う。

そのために信頼性の高い高級機材やケースを揃えるなどしてコストを掛けるのも、別に悪いことではない。

だが、それ以外に若者はもっとコストを掛けるべきところがあるのだから、

コストを掛けずにリスクを減らすことを考えたほうが利口だと思う。

又、車で運べるならまだしも。

電車、原チャリ、自転車、徒歩で移動することを考えると移動中に故障するリスクは非常に高い。

丈夫だ、とは言っても精密機械に振動は大敵。持ったり置いたり、どこかにぶつけたり。

10万円オーバーのエフェクトボードを持ち歩くということのリスクをもう少し、考えたほうがいいのではと思う。

少し話が変わるが、先日1つの確信を得た。

ここ数年、将来的なものを見据えてどんな機材を揃えようか考えていて。

例えば

POD HD500X一台でどうにかしようかな、とか考えたこともあった。

結局、歪みペダルを一台持ってそれでしばらくはいいか、ということで保留した。

最近はフラクタルオーディオや、Kemperといったものも評判がよく、

アンプを買うのではなくそういったものを使ってみるのもいいか、とも思っていた。

そんな中、とある楽器屋でアンプを試奏した。

と言うか宮地楽器でShino's WINを試奏した。

そこにしか置いてなかったのと、その店舗は宅録機材も充実していて、

フラクタルオーディオなんかのシステムも推して居たので、

実際どっちを選ぼうか迷っている、と言う話をした。

結論から言うと、自分はちゃんとアンプで音を作りたいな、と思った。

デジタル系機材がいくら良くなろうと、アナログ機材には勝てない。

例えば録音などといった分野においては、わかりにくいレベルまで来ているが、

生演奏をする上で、アンプまでが楽器だと、僕は思った。

実際、ギタリストであればなんとなくそれはわかってると思う。

では何故、これだけデジタルが受け入れられてるのか。

「例えばプロじゃない人も、そういった高級なデジタル機材を導入している人が多いのはなぜか。」

なんて話をした時に、

「アンプで音作り出来ない人が増えているのも少なからずあるんじゃないですか?」

と言われて、割と腑に落ちた。

あぁ、確かに。

いい音ってのが何かわからない人が多いのだなと。

デジタル機材で、インターネットで著名ギタリストが作ったパッチをダウンロードすれば、全く同じセッティングが出来ると。

たしかにそれなら、間違いなくいい音が出るのですよね。

んでも、それって面白いのだろうか。

自分の音じゃない音。

好きな音が出したいのじゃなくて、誰からも馬鹿にされない音なんじゃないか、と思う。

エフェクターを同じセッティングにしようが、ギターのセッティングが違えば音は違う。

というかそもそもピッキングが違えば音は違う。

アンプの違いももちろんあるが、クリーントーンをある程度近づけることは出来る。

出したい音をイメージして、ツマミをいじれば良い。

それだけで良い。

数字じゃなく、音なのだ。

別に毎度毎度同じ音を出さなくていい。

いい音が出てればそれでいい。

機材を使いこなせるようになれば、コストもリスクも少なくてすむのではないか、というところで締めようと思う。

 
 
 

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