お気に入りギタリスト列伝 #007青葉市子
- minashunta
- 2015年5月24日
- 読了時間: 3分
前回の小山田さんの回でも少し触れました、青葉市子さん。
世間的な扱いは…シンガーソングライター?なのか、どうなのかよく知りませんが、ギターに注目してもかなり面白いのでギタリストとて見た青葉市子さんのお話。
青葉市子/いきのこり・ぼくら
クラシックギターに触れたのは割と最近とのことですが(と言ってもぼちぼちなキャリアになって来た頃ですが)とても綺麗な、力の入ってない音色で素敵です。
一番注目すべきは声との親和性。
とても綺麗に分離しながら、一緒に寄り添って居る音色。
これはサポートのギタリストと二人のユニットなんかじゃ到達するのに何十年かかるのか…という境地だと思います。
歌う人の、ギターの凄さですかね。
何処かで読んだコメントで、歌いながら演奏する楽器を何か選ぶ時のお話かな?と思うのですが「響く場所が、声と同じようにお腹のあたりなので、自然な感覚で演奏できる」というお話が。
確かにアコギとはまた姿勢が違いますね。
基本的には独学だそうですが、山田庵巳さんという方のコピーをすることでだいたい弾けるようになった、とのことで。
ということでカバー曲も一曲。
青葉市子/機械仕掛乃宇宙
青葉市子さんがここまで急速に浸透したのは、実力もさることながら、坂本龍一や細野さんのラジオでフューチャーされたりって事がきっかけのようです。
物怖じしない大物…みたいな音楽雑誌みたいなことは言いたくないけど、どこに行っても自然体で居られるというのは素敵だし、すごい大事なことだと思います。
特に、長く続けられるかどうか、というところでは。
長く続けるためには、才能が枯れないことももちろん大事だと思いますが、歌うだけや曲作るだけやギター弾くだけ、と言ってはなんですが…才能が一つ、と言った感じではなく、歌も歌詞もギターも曲も素晴らしいというのは、例えばjohn mayerだったり、なんとなく次世代の、未来を感じます。(でもそういう方って、実は昔から居るのですよね。)
なんとなく思うのは、自分自身をどこかにカテゴライズしてしまった瞬間に才能は止まって、成長に限界が来る時代なのかな、と。
もう色んなジャンルが生まれては突き詰められ、それを破りながらここまで来ましたが、ジャンルに新しさを求める必要がない、世の中だとも思うんです。
例えば目指すべき場所があるのは素晴らしいことですが、そこを半端に見誤ってしまうともったいないというか、超えることは出来ないと思いますし。
歌で行き詰ればギターを弾き、歌詞に行き詰れば曲を書く。
なにも出来なくなったら散歩して何かの種が生まれるのを待つ。
そんなサイクルがうまく行けば何かをしなければ…と追われることもない…
なんていうのは究極の理想論だと思いますが。
でも、青葉市子さんはそれに近いものがあるんじゃないかな、なんて思います。
一曲一曲をとても大事にしてるだろうし、でも寡作というわけではなく既にアルバムが三枚あり。
もっと言えば自らの活動だけではなくサポートやゲストとしての活躍もあるようなので。
同じ時代を生きられることに感謝。
今回は映像を殆ど紹介しませんでしたが、どの映像を見ても素晴らしいのであえて。
あとはアルバムで聞いたほうがやはりいいと思います。
(前回の小山田さんも書かなかったですが、機材に関しても特筆せず、締めたいと思います。)
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